ヒーラーとプラクティショナーのための
統合アルケミー心理学と性格構造論 実践編
Integrative Alchemy Psychology and Characterology:
Practical Approach for Healers and Practitioners

人間のオーラ

日程
2019年9月22・23日(東京)

あらまし

性格構造論(キャラクトロロジー)は、日本ではバーバラ・ブレナン博士の著作を通して有名になりましたが、精神分析の創設者ジークムント・フロイトの弟子であった精神科医ウィルヘルム・ライヒの心身統合療法に端を発します。

ライヒの療法体系は二人の精神科医、アレクサンダー・ローウェンとジョン・ピエラコスにより引き継がれ、ローウェンはバイオエナジェティックスとして、ピエラコスはコアエナジェティックスとして、それぞれの体系を発展させました。

ローウェンは基本的に精神科医の視点から、バイオエナジェティックスの療法体系をまとめ、普及に努めました。

ジョン・ピエラコスはパスワークの創設者エヴァ・ブロッヒと結婚し、その強い影響を受けて、人間を「肉体を持った精神的な存在」としてとらえるコアエナジェティックス療法を発達させました。

バーバラ・ブレナンはジョン・ピエラコスからコアエナジェティックスを学び、その考え方と実践方法は、ブレナンのヒーリングの方法論の土台となっています。

私自身は最初にブレナン博士のヒーリングスクール(Barbara Brennan School of Healing、BBSH ニューヨーク校)で、性格構造論の体系とヒーリングにおけるとり組みを学びました。当時のBBSHでは、コアエナジェティックス・インスティテュートの講師も教鞭をとっていました。

平行して4年間通ったセブンオークス・パスワークセンターでも、療法としての性格構造論をおもに経験を通して学びました。またコアエナジェティックス療法の集中研修にも参加しました。

5つの性格構造のアーキタイプ的な性質は、私にとってつねに深い興味の対象であり、BBSH卒業後にCenter for Intentional Livingで学んだユング派と対象関係論の理解を加えながら、研究を続けました。

そして20年以上の研究と考察を経て、私自身にとってすべての柱であるアルケミーの変容プロセスの視点から、自分の観察・研究内容と理解を体系づけることで、統合アルケミー心理学にまとめました。

統合アルケミー心理学については、Web講座「フラワーメディスン講義」や「統合アルケミー心理学と性格構造論」で詳しく講義しています。

統合アルケミー心理学は、SHAS のアルケミープラクティス療法にも組み入れられています。

前提条件

Web講座「統合アルケミー心理学と性格構造論」を受講済み(録音受講可)。
または過去にSHASの性格構造論の対面講座を受講済み。

シラバス

この2日間の対面講座では、性格構造論(キャラクトロロジー)の基本的な知識を前提に、心理と性格の構造が、エネルギーを介して、実際にどのように肉体に表現されるのかを、お互いの体やエネルギーの状態をモデルに見ていきます。

統合アルケミー心理学と性格構造論」の講義内容に基づき、5つの基本構造とそのバリエーションについて、実際に体とエネルギーを見ながら、読み解いていくことを学びます。

肉体という自己の外的な表現と、心理や性格という自己の内的な表現を、ヒューマンエネルギーフィールドを媒体に対応させ、読み解いていくことを学びます。

さらに個々の人間の心理・肉体・エネルギー面での防衛構造を、魂の個性を内包するものとしてとらえ、それを自己の癒しと成長へと結びつける、アルケミーの精神的な変容プロセスとして見ることを学びます。

性格構造論でしばしば強調されがちな「傷」や「防衛」、「病理」の視点から人間をとらえるのではなく、「傷」や「防衛」を、自己の魂とこの人生でのテーマについてより深く理解し、人生に望む形を与えるための「鍵」として見ていきます。

質疑応答やディスカッションにも時間をとります。

すでにヒーリングや心理、ボディワークなどの分野で、クライアントと向かい合って仕事をしている人には、とくに役立つ知識と経験の得られる講座です。

性格構造論の基礎講座は、過去には5日間をかけて教えていましたが、今回は録音講座であらかじめしっかり講義を聞いておいてもらうことで、短めの時間で手応えを得てもらえるように工夫しています。

この講座は専門課程に入学後、「性格構造論と統合アルケミー心理学」カテゴリの単位(12時間/1.0単位)としてカウントできます。

講師プロフィール

推薦書籍

バーバラ・アン・ブレナン
光の手(上)』『光の手(下)』『癒しの光(上)』『癒しの光(下)

アレクサンダー・ローウェン
からだと性格 — 生体エネルギー法入門』『甦る生命エネルギー』『バイオエナジェティックス — 原理と実践

ジョン・ピエラコス
Core Energetics: Developing the Capacity to Love and Heal
Eros, Love & Sexuality, The Forces That Unify Man and Woman

エヴァ・ピエラコス『パスワーク

スーザン・テセンガ『防御なき自己

スケジュール

9月22日(日)
受付け 12:15-12:30
クラス 12:30-17:30(途中、小休憩あり)
(受付け時間より早く到着された場合は、廊下でお待ちください)

9月23日(月、祝日)
受付け(出席確認) 9:15-9:30
クラス 9:30 – 17:00(昼休み 12:30-14:00)
(受付け時間より早く到着された場合は、廊下でお待ちください)

<注意事項> 会場の利用規約により、昼休み中も含めて、クラスルーム内に弁当やおやつなど食べ物を持ち込むことができません(飲み物はOK)。


 

申込み手続き

受講費

33,000円

手続き

(A)専門課程在籍者、(B)長期履修者カテゴリに入っている人(2018年12月の特別オンラインクラス受講者)、(C)2018-2019年中に対面の講座・研修に参加している人(5月の入門講座含む)は(1)(2)のみ。

それ以外の人は(1)から(6)までをメール → office@lifeschool.org

(1)講座名
(2)氏名
(3)住所
(4)年齢
(5)職業、教育背景(SHAS講座の受講歴)
(6)写真(スナップ可、JPGなどで添付)

2. 受付け確認メールが届くのを待ってください。

<重要:送金は「受付け確認メール」が届いてから。席が確認される前に送金しないでください>

3. 確認メールの案内に従って受講費を納めます。

締め切り

所定の定員になり次第

定員締め切り(キャンセル待ちのみ)

個人情報の扱いについて

申込みの際に送っていただく個人情報は、その講座/研修/クラスの運営以外の目的に使用されることはありません。どのような場合でも、受講者の個人情報がSHASの外部に出されることは一切ありません。

情報保護に万全を期すため、受講者の個人情報は定期的にサーバから削除し、受講記録をオフラインで管理しています。

講座を受講された方でも、受講手続きに関する以外のお知らせなどは、資格限定講座への招待など例外的な場合を除き、基本的にお送りしていませんので、最新情報はメルマガを購読、またサイトのアップデートページやTwitterをチェックしてください。

エーテル体
エネルギーの身体(からだ)

 アルケミーを土台とするSHASの心理アプローチを概観した後、エネルギーを介して心と身体を統合するアルケミー的な視点から、性格構造論(キャラクトロロジー)について講義していきます。

 性格構造論の全容を理解し、その面白さと実用性を知るには、肉体とヒューマンエネルギーフィールド(HEF、オーラフィールド)の観察の仕方を学び、自分を含めた実際の人間に当てはめてみる経験が必要です。このための対面クラスは2023年9月に実施されますが、この講義はその前提となります。

 SHASの統合アルケミー心理学は、こころとからだをつなぐ理解と実践の体系です。

 古典アルケミーの思想である「魂と肉体の対応」「自己の内面と外的な表現の対応」を枠組みに、近代の発達心理学・対象関係論、チャクラの発達心理学、人格構造論、ヒューマンエネルギーフィールド(HEF)理論を統合し、より全体的、有機的な形で「自分という存在」を理解していきます。

 心と肉体(からだ)は、切り離された別々のものではありません。心と肉体はどちらも「自分という存在の動的な表現であり経験」です。そしてヒューマンエネルギーフィールド(HEF、オーラフィールド)は、その経験の生きて変化する媒体です。

 この足場に立って人間という存在を見る時、自分自身をより全体的に理解することができるだけでなく、自分自身の心とからだが変化していくための可能性を見ることができます。

 心理や肉体を「すでにできあがってしまった、固定されたもの」としてではなく、変化と成長の過程にある、動的な表現であり経験として見ることができるようになるのです。

 現在の自分の心と肉体の状態は、自分を作り上げた過去について理解するための手がかりであり、同時に未来に向けての自分自身の土壌(足場であり養分)です。

 これはSHASのアルケミープラクティスの土台となる考え方ですが、そのままハンズオンヒーリングやフラワーエッセンス療法/フラワーレメディを実践するための土台にもなります。

講師プロフィール

シラバス

講義1

なぜ統合アルケミー心理学か
現代社会の物質主義は「生きることの意味」を見失わせている
心理学(Psychology)のもともとの意味は「生命である魂についての学問」
近代心理学のルーツ
メスメルの生命磁気療法とフロイト
失われた理解
人間として自由に、健康に、幸せに生きるために
アルケミーの伝統
自然と人間の関係
外宇宙(マクロコスモス)と内宇宙(ミクロコスモス)の対応
心理を理解するだけでなく、自己の全体を見る
自己の理解をより全体的で実用的なものにするために
心理学という近代的なアプローチとアルケミーという伝統の知恵を組み合わせる
人間存在の構成要素・領域
悩みや葛藤、トラウマ経験や機能不全に意味を与える
癒しと変容のプロセス

アルケミーの伝統と複数の心理学分野を統合する
SHAS の心理的アプローチのベース

ライヒ派の心身統合療法・性格構造論
ユング心理学とアーキタイプ心理学

講義2

(先回の続き)
SHAS の心理的アプローチのベース

発達心理学
対象関係論
近代秘教の理解(ディオン・フォーチュン、W・E・バトラー)

性格構造論の新しいとらえ方(1)
近代の性格構造論、ライヒからブレナンまでの流れを概観
ウィルヘルム・ライヒとオルゴン(生体エネルギー)
精神科医アレクサンダー・ローウェンとジョン・ピエラコス(バイオエナジェティックス、コアエナジェティックス)
バーバラ・ブレナン『光の手』(コアエナジェティックスの理論+ブリエールのチャクラ理論+ヒューマンエネルギーフィールドの観察)

統合アルケミー心理学の視点
個人の心理構造が形成される仕組み
自己の本質とのつながりを経験を通して取り戻す
本当の意味で幸せな人生を生きるために
性格(キャラクター)・人格(パーソナリティ)と自己の本質(エセンティア)
エドワード・バックの考え方(フラワーレメディの背後にある哲学)「mindとsoulの葛藤が病を作り出す」

統合アルケミー心理学の方法論

統合アルケミー心理学のメタ構造SHAS の統合アルケミー心理学は、「過去からの条件づけを外し、この人生に自分自身のより大きなかたち(本質、エセンティア)を表現すること」を目的に、自己知識、理解の手がかりと取り組みの方法論を示す統合アルケミー心理学のメタ構造には以下のものが含まれている
・アルケミーの基本原理(ヘルメティカ他アルケミーの文献)
・チャクラと人生の段階の象徴的対応(ブリエール)
・エネルギーを介した心理と肉体の関係(ピエラコス・ブレナン)
・関係性心理学、チャクラの発達心理学的構造(ラムスデン)
(今回の講座では性格構造論を中心に話を進めてくので、他については概観にとどめるが、性格構造論を解いていくにあたってもこれらの理解がつねに背景に存在している)

自己の本質(エセンティア)はつねに自分の内にある
グラウンディングと物質世界で機能する力を高めること
自分の望む人生を作り出すために
生き甲斐を感じるには
肉体と感情体を通して「感じる」「経験する」ことの大切さ
「問題、悩み」「チャレンジ」は、自分自身のあるべき姿を思い出すための「手がかり」
エネルギーの視点は内的心理と外的肉体をつなぐ
自己の本質をこの世界に表現する足場

心理は単なる内的な経験ではなく、実質のあるエネルギー現象
心理は単に内的(主観的)な経験ではなく、エネルギーを通して外的にも表現される
性格構造として長く維持された固有のエネルギーパターンは肉体にも表れる(健康にも影響を与える)
心理をエネルギー現象として捕らえることで、過去の関係性/条件づけによって作られている現在の人格や関係性のパターンに、エネルギーレベルで働きかけ、変化を促すことができる

性格構造論の概念
エネルギーの防衛(ディフェンス)とブロック

講義3

関係性が自己を作る
・親との関係や人生早期の環境がそれ以降の関係性の鋳型になり、基本的な心理構造を作る

チャクラと人間の発達
・人間の成長段階とチャクラは象徴的に対応しているだけでなく、チャクラの機能は実際の心理的な成長プロセスと結びついている

性格構造論の新しいとらえ方
近代の性格構造論、ライヒからブレナンまでの流れを概観

ウィルヘルム・ライヒとオルゴン(生体エネルギーと心理)
精神科医アレクサンダー・ローウェンとジョン・ピエラコス(バイオエナジェティックス、コアエナジェティックス)
バーバラ・ブレナン『光の手』(コアエナジェティックスの理論+ブリエールのチャクラ理論+ヒューマンエネルギーフィールドの観察)
バーバラ・ブレナン『癒しの光』(コアエナジェティックスの理論+精神科医アンドレ・ライテスの理論+ヒューマンエネルギーフィールドの観察)

ブリエールとブレナン以降のエネルギー心理学

ディーン・ラムスデン
関係性エネルギー心理学(チャクラの機能の心理的理解、発達心理学・対象関係論、エネルギー現象としての人間関係とチャクラコードの観察・理論を体系的に統合)

心理は単なる肉体の付随機能ではない
人間が抱えるさまざまな問題に光を当て、長期的な解決策を得るためには、肉体を超えて存在する魂・自己の本質について考えることが必要
アルケミーの伝統が教えること
魂の成長と変容プロセス(アルケミーとユング)

講義4

基本的な性格構造1 スキツォイドとそのヴァリエーション
基本的な性格構造2 オーラルとそのヴァリエーション

それぞれの性格構造のアーキタイプ(元型)
肉体とエネルギーフィールドの特徴
ブロックと防衛(ディフェンス)のパターン
親との関係性、幼い頃の環境
心的トラウマ形成の時期とパターン
自我と自己の境界(バウンダリ)
まわりの人間や社会との関係性
対人関係のパターン
性的表現のパターン
欧米と日本での表現の違い
提示される悩み・葛藤
人生を通して経験されるテーマ・チャレンジ
手がかりをどのように理解するか
変容プロセスを経ることで得られるもの・引き出せる光と力
実際の取り組みの方向性

講義5

基本的な性格構造3 マゾキストとそのヴァリエーション

基本的な性格構造4 サイコパスとそのヴァリエーション

講義6

基本的な性格構造5 リジッドとそのヴァリエーション

まとめ

質疑応答

推薦書籍

専用ページにリストがあります。


形式

・オンラインの講義形式(ライブストリーミング)を録音したもの。ダウンロードして聴けるので、じっくり学ぶことができます
・パソコン、携帯、タブレットで視聴可能
・基本的に音声のストリーミングなので、携帯や帯域の限られた回線からでもスムーズに視聴できます。
・専門課程入学後は受講済み単位になります。「統合アルケミー心理学と性格構造論」(2.0単位)


受講費

全6回 18,000円(録音ファイルのダウンロードを含む)

手続きはこちらのページを参照