近代のヒーリングとフラワーエッセンス/フラワーレメディの背景であり土壌でもある、アルケミーやメディスンとして受け継がれてきた知恵の伝統についての講義シリーズです。
基礎的な内容から、近代の魔術/賢者術(本来、MagicとはMagi(賢者)の術を意味します)や秘教(隠された教え)の伝統にも踏み込み、学び手のレベルに応じてさまざまなものを得ることのできるシリーズです。
基礎とは「初心者レベル」(Beginner)ではなく、「土台」(Foundation)を意味します。
ヒーリングとフラワーエッセンスの教育活動に力をいれるため、しばらく間が空いていましたが、2022年よりこの分野の講座も再開します。
過去の講義の試聴
「精神的世界史 アルケミーの系譜とアルケミストの道のり」
2013年のオンラインクラス「精神的世界史 アルケミーの系譜 東洋と西洋 道はどこにつながる」というタイトルで行われた講義の前半。
(MP3ファイル/30分。ファイルが大きいので接続環境により音声が出るまでに数分ほどかかります)
2015年度のアルケミー・トラックから、質疑応答(2015年10月29日)
(MP3ファイル/22分。ファイルが大きいので接続環境により音声が出るまでに数分ほどかかります)
参考 このテーマでの過去の講座
以下は過去に実施された講座のあらましです。2022年より新しい講座が開講予定で、テーマを検討中です。
2011-2015年
2011年から2015年までの「講読A」では、自然の中の目に見えないエネルギー存在(デーヴァ、エンジェル、ネイチャースピリット)の20世紀における最も優れた観察者で透視能力者、ヒーラー、教師であったジェフリー・ホドソンのテキストをベースに解説と講義を続けてきました。
自らの体験と観察に基づいて、自然の中のエネルギー存在たちを自然の進化の体系の中に位置づけるホドソンの壮大で秩序あふれる宇宙・自然観と、そこで活動する存在たち(妖精や元素霊を含む)の生き生きとした記述は、自然を愛する多くの人にとって胸がときめくものです。
ホドソンの描く自然の姿に馴染むことで、自然の中のエネルギー存在たちに気づくための意識と感覚の窓が開かれ、また四大元素のアーキタイプとそれに関わる存在たちについての理解を有機的な形で深めていくことができます。
2016年
2016年度のベーステキストはホドソンの『Fairy Kingdom(妖精の王国)』です。「自然のスピリット(デーヴァ/エンジェル、ネイチャースピリット、パーン/牧神)とは何か、自然界の中でどのような役割を果たすのか」「彼らの歩む進化の階梯はどのようなものか」「人間との関係」についてのすぐれた観察と洞察に満ちた著作です。
テキストの口頭訳と関連講義に加え、School of Healing Arts and Sciencesの方法論に沿って、自然のスピリットたちとコンタクトするためにできる実習なども合わせてとりあげています。
講義と講義A「汎神論的自然思想」
テーマ 汎神論と神智学的視点からの自然と進化、自然霊(エンジェル、デーヴァ、ネイチャースピリット、エレメンタル)についての体系的理解、天使/デーヴァ界と人間界の協力、四大元素と天使界についての考察と実際的な関わり
ベース・テキスト
ジェフリー・ホドソン『Fairy Kingdom』
バックグラウンド・テキスト
ジェフリー・ホドソン『Clairvoyant Investigations』
ジェフリー・ホドソン『Brotherhood of Angels and Men』
インゴ・スワン『Penetration – the Question of Extraterrestrial and Human Telepathy』
アウトライン
クラス1 ジェフリー・ホドソンの活動と著作について。自然界の目に見えないエネルギー存在たち。その種類、役割と仕事(デーヴァ/エンジェル、ネイチャースピリット、エレメンタルなど)。
テキストから「コツウォールド谷のすべての生命を見守り導くデーヴァ」
クラス2 シルフ、風の精、風の元素霊。シルフたちの進化、役割と仕事。
テキストから「風のネイチャースピリットとサセックス、ケントの花々」
クラス3 ノーム、大地の精、大地の元素霊。ネイチャースピリットからデーヴァへの進化。
テキストから「ホドソン宅を訪れるようになったノームの進化と、それに対するデーヴァの関与」
クラス4 フェアリー(妖精)。デーヴァとネイチャースピリットの関係。ネイチャースピリットと植物、花の関係。自然界の目に見えないエネルギー存在たちとフラワーエッセンスの生成。
テキストから「クローバーの妖精たちとアストラル・レベルの花の形成」
クラス5 ネイチャースピリットの役割と仕事。
テキストから「樹木のスピリットの役割」
クラス6 (ライブクラス)質疑応答、時事トピックなど(購読A・B共通)
クラス7 ネイチャースピリットや妖精たちの存在。どう観察したり交流するか。
テキストから「イギリス各地の小人やブラウニー(夜中に訪れて農家の手仕事を手伝うとされる)」
クラス8 パーン(牧神)の存在と役割。人間の内的態度の変遷と、大地の深く古いつながりの乖離
テキストから「プチサレヴとコツウォールド谷のファウヌスとパーン」
クラス9 人間界とデーヴァ界、自然の中の二つの進化の流れ。 デーヴァと人間の協力関係。
テキストから「聖域を守るデーヴァ」「聖母と人間の母親のつながり」
クラス10 四大元素の基本的な帰属性、おさらい。自然界での表現と人間の人格・心理面での表現(外的経験と内的経験)。アルケミーの修行の階梯とは、自分自身の性質を生きたバランスのうちに保つこと。(録音ファイルとテキスト)
クラス11 アルケミーから理解するフラワーエッセンス/フラワーレメディ
クラス12 質疑応答、時事トピックなど(購読A・B共通)
講読と講義B
2012年から2014年までの「講読B」では、20世紀最良のアルケミスト、フランツ・バードンの『Initiation into Hermetics(ヘルメス派アルケミーへの参入)』をテキストに、アルケミストの修行と鍛錬の道筋を講義しました。
2015年はバードンのテキストをいったん中休みし、イギリス近代魔術界の最も優れた教師で、リベラル・カトリック教会の司祭でもあったW・E・バトラーの著書をテキストに、「智恵の教えの実践」、白魔術としても知られる本来の「魔術(Magic)」=「賢者術(Magiの術)」の修行の道程について講義しました。
ディオン・フォーチュンの直弟子として、道徳性と実用性を柱に、深層心理の理解を加えて啓蒙・教育活動に努め、「近代魔術界の良心」と称されたバトラーの実用的で実践的なアプローチは、バードンのやや早足で概念的なアプローチを補い、アルケミストとしての学びをバランスさせてくれます。
2016年度も引き続きバトラーの『Magician, His Training and Work』をベースに、主要な内容を要約しながら解説や追加の講義を行い、エネルギーワークとヒーリングのトピックも加えつつ、各自にできる実習も合わせてとりあげていきます。
ディオン・フォーチュン同様、神智学を背景に持つバトラーは、チャクラやエネルギー体(エーテル体、アストラル体)についても理解しており、秘教の実践(エソテリック・プラクティス)の豊富な経験に基づくその記述は、実用的な洞察に満ちています。
また後半では2010-12年の電話会議室時代にテキストとして用いた『How to Read the Aura and Practice Psychometry, Telepathy, and Clairvoyance』から、透視能力とテレパシーについての章をとりあげます。テレパシーについては、20世紀のもっとも優れた透視能力者で、スタンフォード大学の遠隔透視プロジェクトで活躍したインゴ・スワンのより新しく包括的な理論で補います。
講義B「智恵の伝統とヨーロッパの近代思想」
テーマ 古代から受け継がれてきた智恵の伝統、自然神学、白魔術/賢者術/秘教の教えと精神的錬金術(アルケミー)の実践とその修行の道程
ベース・テキスト
W・E・バトラー『Magician, His Training and Work』
W・E・バトラー『How to Read the Aura and Practice Psychometry, Telepathy, and Clairvoyance』
バックグラウンド・テキスト
フランツ・バードン『Initiation into Hermatics』(ヘルメス派アルケミーの理論と実践)
フランツ・バードン『Questions and Answers and the Arcanum』 (ヘルメス派アルケミーの理論、質疑応答と教えのエッセンス)
W. E. バトラー、さまざまな講義録から
アウトライン
クラス1 テキストから「アストラル・ライト(アストラル体)」
講義 アストラル界 ヒーリングとシャーマニズムにおけるアストラル 日常世界におけるアストラル界の経験
クラス2 テキストから「時代を通して存在する目に見えないつながり」「集団のエグレゴール」
講義 集団の意識 集団とのエネルギー的なつながりと、それが個人に与える影響 さまざまな実例 どう向かい合っていくか
クラス3 テキストから「見ることと聞くこと」「視覚化」
講義 視覚化(ヴィジュアライゼーション)の仕組み 視覚化はヒーリングに役立つか 視覚化は物事の実現化に役立つか エネルギーの操作と心像を築く能力・練習方法
クラス4 テキストから「言葉と音の力」「名前の力」
講義 象徴としての道具類 エネルギーの象徴としての名前や言葉 タリスマンやお守りの仕組み 物体にエネルギーをチャージする
クラス5 テキストから「タトワ(エネルギーの潮)」「魔術/賢者術の訓練における色の重要性」
講義 目に見えないエネルギーの潮の流れを知り、日常生活や仕事に生かす 環境を構成するエネルギーの潮の種類
象徴としての色 エネルギーとしての色 色を使ってエネルギーの操作や制御を助ける
クラス6 (ライブクラス) 質疑応答、時事トピックなど(購読A・B共通)
クラス7 テキストから「潜在意識」「トランス(変性意識)」
講義 魔術/賢者術と心理学的理解 魔術/賢者術の修行における無意識/潜在意識の重要性 修行のためにトランスや自己催眠を用いることと注意するべきこと
クラス8 テキストから「修行の階梯としてのエネルギー体の訓練の重要性」
講義 オーラフィールド/ヒューマンエネルギーフィールドとエネルギー体 エネルギーフィールドについての近代魔術/賢者術の理解
クラス9 「透視能力」「RV(リモートビューイング、遠隔透視)」
講義 透視能力の定義、仕組み、最新の理解 遠隔透視(インゴ・スワンとスタンフォード大学の研究)
クラス10 魔術=賢者術から知識と理解を引き継ぐ 目に見えない世界(アストラル界、深層意識)の力と影響に気づく 社会や家族、人間関係のエネルギー(アストラル)的影響 どう向かい合うか
クラス11 魔術=賢者術から知識と理解を引き継ぐ 社会や家族からの外的条件づけを外し、より大きな自己をとり戻す=自己の魂の全体性をとり戻す
クラス12 質疑応答、時事トピックなど(購読A・B共通)
クラスの試聴
(2015年度はテキストの読み上げと口頭訳も行っています。2016年度は口頭訳なしで、テキストのポイントを要約しながら進めています)
「購読A」2015年3月5日
「購読B」2015年3月5日
アルケミー・トラック 質疑応答 2015年10月29日
(ファイルが大きいので接続環境により音声が出るまでに数分ほどかかります)
録音講座としての提供は終了しています。