オンライン・リトリート アート・ヴィジョンクエスト 参加者の感想とアートワーク(1)

 2022年2月から4月の8週間にわたって実施されたオンライン・リトリートの参加者からの感想と、リトリート中に描かれ、掲載許可をもらっている絵です。
 これまでずっと対面での泊まり込み形式で行ってきたリトリートをオンラインで行う初めての試みでしたが、自分一人の空間で集中できるといった、オンラインで行うことの実用的な利点も多くありました。
 そしてそれ以上に、8週間にわたってリトリートの器を維持することで、参加者の人たちのプロセスが長く有機的に進んでいく時間と空間を保てたこと。そして8週間の間、続けて絵を描く経験から受けとってもらうことのできた収穫も想像以上でした。
 最後の回で聞かれた「大きな山を越えたみたい」「長い旅から帰ってきたように感じる」というシェアが、リトリートで経験されたプロセスの深さを表していると思います。
 子供の頃の経験が理由で絵を描けなくなっていたという人も複数いましたが、そういった人たちに再び絵を描くことの喜びをとり戻してもらえたのも、最高にうれしいことです。
 このシリーズは定期的に実施したいと思っています。


 プライバシー保護のため感想と画像は匿名で掲載していますが、画像の版権はそれぞれの参加者に帰属します。無断でのダウンロードや転載、転用を固く禁じます。


先生

 感想と絵を送ります。
 私はリトリート初受講で、まだ対面講座にも出たことがなくオンライン受講の経験のみです。絵も中学卒業後まともに描いたことがないので、今回の受講には勇気がいりました。
 少し緊張して初回を迎えましたが、講座2回目くらいまで、特に開始後最初の15分20分くらいの間、先生や先輩方のお話に耳を傾けていると、自分の深い部分に響き、奥底から打ち震えるようなこみ上げてくる様な感覚がありました。
 絵やお話のシェアも、しっかりした芯の強さが、自分の本質の部分に語りかけてくれていました。
 講座が進むにつれて、先輩方の絵に圧倒されたり、自分の描いているものがこれで良いのかとか、評価されたいなどの感情が出てきました。
 一方で、受講中や、時にはその後も引き続き、予想以上に集中して紙に向かっていたり、手の動くに任せて描いていたり、紙面に浮かぶ模様をなぞると花が描けたりしました。
 
昨秋から受けはじめた夢分析で、最近改めて、無意識が捉えていることの精妙さとその知恵に驚き、無意識を信頼してよいのだ、と腑に落ちたことがありました。黒い紙の円から現れてくるもの、白い線や形として今の自分が捉えられるもの、自分の感情もそのまま受け止めようと次第に思えてきています。 
 リトリート開始前に受けていた関係性エネルギーヒーリングをひとつ終え、今の自分が振り返られるだけの記憶や経験を洗い出したように思い、これからはまだ知らない、踏み込んだことがない所へ進むのかもしれない、と思っていたところ、リトリート最終回で絵をシェアさせていただいた時に、先生にそのようなコメントをいただいて、あーそうなんだと思いました。
 リトリートの前後に自分も周りの環境も変化があり、初めはどうなるのだろうと不安が先立ちましたが、それが進んでくると大したことではなかったように思えてきました。
 最後まで先輩方や皆さんの絵には圧倒され続けました。でも、自分の絵も今の自分なのだから、と受け止めることもできたように思います。
 とても貴重な経験をさせて頂きました。ありがとうございます。


 
 参加者の多くが絵を描くことに不慣れだったにも関わらず、描かれた絵はどれも素晴らしく、とてもハートに響きました。
 そして描かれた絵はどれも深いところまで降りている様子が映し出されていたことに感動しました。
 参加できてよかったです、ありがとうございました。


 

 今回のリトリート、とても長い間支えてくださってありがとうございました。
 家でのリトリートでしたが、予想外に濃い時間でした。
 技術や経験に関わらず、描く人のエネルギーが絵に現れることに毎回驚きました。
 そして、そういう目で自分の描いた絵を見て、知らなかった自分を知ることも、新鮮な体験でした。
 今回は参加者の皆さんのシェアに助けられました。今回、描きたいものがなかなか浮かんできませんでした。でも、3回目にKさんの「罪悪感」についてのシェアを聞いて、固まっていた感情が動き始めました。
 メインの感情は「手に入らなかったことへの悲しみ」だったのですが、ストレートに描き表すのは
どうしてか憚られたので、「手に入れたかったもの」を動物に託して描きました。
 それらは心理療法で消化したと思っていたのに、たくさん泣きました。
 「手に入れたかったもの」を泣きながら確かめることで、やっと慰められた気がしました。
 私の長い間の課題が「怒り」だったのですが、今回慰められたことが、影の統合につながってくれるのではないかと思います。


 2月からのリトリートをありがとうございました。
 感想と感謝お伝えしたく、メールいたしました。
 私は子供の頃、絵を描くことが大好きでしたが、子供時代の些細なきっかけから、絵を楽しんで描くことが出来なくなりました。
 大人になり、何度も、「絵を描きたい」という衝動にかられて画材を購入しても、結局、自由に絵を描くことが出来ずにいました。
 そんな経験があった自分が、このようなリトリートに始めて参加させていただき、先生のお話や存在、そして絵を見せて下さった方達、見守って下さった方達、参加された皆さまのお話や存在に支えられ、「絵を描く」ということの喜びを、再び取り戻すことが出来ました。本当にありがとうございます。
 そして「絵を描く喜び」だけでなく、「自分の中から湧き出るものを自由に表現できる嬉しさ、喜び」も感じることが出来ました。
 それと同時に、自分の中から湧き出るものを自由に表現したいと思っている自分に対して、抵抗や抑圧をしている自分を感じたり、「自由に表現したい自分と抵抗している自分」この両者の「バランスを取りたいと思っている自分」も感じることが出来ました。
 リトリートが終わってからも、 自由に表現をしたい自分と抵抗を感じる自分、バランスを取りたい自分、それぞれの自分を感じながら、新しい紙に向き合い、描き続けています。
 このようなリトリートに参加させていたいただけたこと、そして、先生、参加された皆さまの、沢山のサポートと思いやり…うまく言葉で表現できませんが、本当にありがとうございました。